寒いパリから Bonne annee !! 2010年1月 刊発売
2010年1月22日 Profile : the Letters
皆さまの2010年が、昨年にも増して、さらに一層輝き煌めく年となります様、心からお祈り申し上げます。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。
今年に入ってからのパリは寒く、今も粉雪がチラチラ。朝晩は-6℃位。日中になっても、どうにか零度を越えるかといった気温です。普段は雪を見る事のない南仏プロヴァンス地方も40年ぶりの大雪で、完全に交通麻痺。14世紀に一時教皇庁が置かれたアヴィニョンに住む友人のホルン吹きに見舞いの電話を入れた所、リハーサル、コンサートは中止、学校、コンセールヴァトワールも休みで自宅で冬眠状態との事。かれは、どちらかというと、冬眠をしない白クマみたいな人ですが。
ニュースによりますと、昨年一年の、コンサート、オペラ、演劇、展覧会等催し物の入場者数は急激に増え、史上最高だったとか。景気が悪くなった為に(!)、レジャー予算が減って、過ごし方が変化したとの分析でした。確かに、最近覗いたオルセー美術館のアンソール展、グラン・パレの「20世紀に於けるルノワール」展は寒空に長蛇の列。私は「友の会」会員になっているので、並ばなくてすぐ入れましたが、フランスの文化力のしたたかさを感じさせる出来事でした。我が日本はいかがでしょうか?
パリにて、2010年1月
矢崎 彦太郎