氷の国から再び常夏の国へ 2010年4月 刊発売
2010年4月30日 Profile : the Letters
皆様、お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?
今月は、経度的には東→西→東、緯度は南→北→南、温度は40℃→2℃→多分35℃位と動きの多い月となりました。つまり、4月2日に成田を発って、バンコクから車で2時間半、王室の離宮もある保養地、ホアヒンで1週間オーケストラ・キャンプを行い、ホアヒンとバンコクで2日連続コンサート。パリに2日間戻り、ヘルシンキの北約300km、湖に厚い氷が張り、夕方には雪もちらつくユヴァスキラでフィンランディア響と1週間。パリに3日居て、ヌサンタラ響の為に5月5日までジャカルタへ行ってパリに帰るスケジュールです。
バンコク本番で棒を振っていた同時刻に、デモの衝突があったとは露知らず。客席は少なめでしたが、それなりに入っていました。ヘルシンキに着いたのは、アイスランドの火山爆発で空港閉鎖になる2時間前。帰りは数日後にやっと空港が再開した1時間半後の予定通りの便に乗りました。フィンランド国内線はキャンセルになったので、行きはバス、帰りは電車で、移動時間はパリの家からホテルまで片道14時間程になり、さすがに疲れましたが、コンサートに支障はありませんでした。
6月24日の「フランス音楽の彩と翳」のご案内をお送り致します。フランス近代文化が、華やかに展開し始めた第3共和国時代の芳香かぐわしい珠玉の名作をプログラミングしました。共和国のシンボルである、うら若きマリアンヌの初々しいときめきを共感して戴ければ、幸いに存じます。
JL406機中にて、2010年4月
矢崎 彦太郎