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関西フィルハーモニー 第249回定期演奏会 2013年6月25日 発売

News

7月18日(木)に大阪のザ・シンフォニーホールで、「近代フランス音楽の深層」と名打った関西フィルハーモニー管弦楽団の大249回定期演奏会が矢崎さんの棒で行われる。曲目はプーランクとショーソン、何れも矢崎さんの十八番なので、今から楽しみな演奏会である。

フライヤー

≪指揮者から一言≫

フランスではコックさん(chef de cuisine)も指揮者(chef d’orchestre)も同じシェフ。フランス人の食に寄せる旺盛な好奇心と不屈な探究心は真に見上げたもので、「食わず嫌い」は存在しません。最近の流行は柚。一流のシェフ達が隠し味やデザートに競って使う yuzu は、今やフランス語になりました。

7月18日の大249回定期演奏会はフランス・プログラム。定番メニューではないかも知れませんが、作曲家2人の障害は、ナポレオン3世の第2帝政期から、第2次世界大戦後までの100年以上をカヴァーしています。

ロマン派からベル・エポックへの移行期に生まれた守護区の名作と謳われるショーソンの交響曲は、作者の特徴である深い叙情性をなみなみと湛え、プルースト的雰囲気も垣間見られます。作曲された家の近くに咲き乱れるリラの方向を彷彿させる趣です。

没後50年を迎えたプーランクの作品は2曲。マリー・ローランサンの画布から躍り出たような<牝鹿>の明るく諧謔性にとんだ健康的な躍動感と、オルガン・ティンパニー・弦が醸し出す特異な響に秘められた人間存在の意義を問う真摯な姿勢といった、彼の対照的な作風が顕著に現れています。

パリに住んで35年になるシェフがお届けする一味違うフランス音楽の色と香りを、ぜひ、お楽しみ戴きたく存じます。

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