毎年恒例となっている、蓼科の川崎山荘で開催されるサロン･コンサートも今年で第6回となりました。プログラムの副題には「矢崎彦太郎・新実徳英のトークで楽しむ」と書いてありましたが、例年は御両人の掛け合いのお話もあるのです。しかし今年は新実さんは合唱指導に専念され、コンサートの合間は矢崎さんの軽妙な曲目解説だけとなりました。

今年の演奏者は、山本裕子（ピアノ）、長明康郎（チェロ）、渡邊篤子（ヴァイオリン）、松浦　麗（メゾソプラノ）の諸氏。長明さんはセザミの会員には既にお馴染みの、東京シティフィルのチェロ・トップ奏者、渡邊篤子さんは矢崎さんの奥様で、現在はフランス国立フレンヌコンセルヴァトワール、他の教授をされています。

休憩時間にはサロンのオーナーの川崎御夫妻のサーヴィスでスナックとワインが振る舞われ、和気藹々の雰囲気の中で、しかし真剣勝負の演奏が続きました。トリは、これも毎年恒例の、新実さんの指導で新実さん作曲の（白い歌、青い歌）の中の曲を参加者全員が歌います。今年の来場者は70名ほど、みんなの声が一つになって、美しい旋律が吹き抜けの高い高い天井にこだましました。

（渡邊篤子さんと長明康郎さんのデュエット）