皆様の2018年が、更に一層煌めく年になられますよう、心からお祈り申し上げます。

昨年、一昨年と、2年続けて年末年始を日本で迎えましたので、今回は12月11日にパリへ戻りました。戻った当初は朝晩2℃、日中でも5℃以下という寒さ。11月下旬に行ったジャカルタの35℃から、12月上旬に居た東京を経由して30度の温度差が時差と旅の疲れに加わり、風邪を引いて珍しく2日程寝込んでしまいました。

ヨーロッパには、クリスマスは遠方に住む家族も集まって静かに祝い、新年は親しい友達と楽しく賑やかに迎えるといった不文律があります。血の繋がりこそないものの、1972年以来、家族以上に親しい「スイスの家族」をジュネーヴに訪ねてクリスマスを過ごし、物心両面で多大な援助を受けた「スイスの両親」であるクライネルト夫妻の墓参にローザンヌへ行きました。ジュネーヴ、ローザンヌは私がヨーロッパで第一歩を踏み出した第2の故郷でもあります。新年は、東京から来た友人、パリの友人も一緒に我が家でワイワイ・ガヤガヤでしたが、窓の外は<カルメン>と名付けられた嵐が到来して、時速140㎞（日本式の秒速で躍38m）の暴風雨がカルメンさながら情熱的に吹き荒ぶ散々な天気。幸い、シャンパンの泡までは吹き飛ばされませんでした。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

パリにて、2018年1月

矢崎　彦太郎