極寒のパリより 2009年1月 刊発売
2009年1月19日 Profile : the Letters
明けまして、おめでとうございます。
皆様の2009年が、尚一層輝かしい年となられます様、心からお祈り申し上げます。
12月半ば過ぎ、2ヶ月ぶりに寒い寒いパリに戻りました。この何年間か、すっかり御無沙汰していた、本格的な冬です。クリスマス前後の数日間をスイスで過ごして、年末パリに帰っても、気温は下がる一方で、夜間はマイナス12℃、昼間でもプラスになるかどうかという毎日です。気合いを入れて歩かないと、冷凍パックになってしまいます。
私がヨーロッパに住み始めた頃、つまり今から35年位前と同じ位ですから不思議ではないのですが、近年の暖冬に慣れてなまった身体にはかなり厳しく、「温暖化が問題になっている星は、一体どこに消えてしまったんだ?」等とグチリながら、防寒対策と称して、燃料補給活動に余念無く、勤しんだ新年でした。
2月末日の東京シティ・フィルとのティアラ定期ご案内を同封させて戴きます。時節柄、カーニヴァル(謝肉祭)にちなんだ前半と、尺八とオーケストラの曲、北斎の版画「神奈川沖浪裏」からインスピレーションを受けて作曲したドビュッシーの名曲を、「東洋・西洋融合の生きた標本」(旧友の悪口、「生きた化石」とは言わないから有難く思えとの事)が指揮致します。
当日のコンサート後には、昨年同様、Yazaki et ses amis の懇親会を別紙御案内の様に、コンサート会場近くのホテルイースト21東京で開きます。家内の篤子も出席の予定で、皆様方に久しぶりでお目にかかるのを楽しみにして居ります。
パリにて、 2009年1月
矢崎 彦太郎