年の瀬のパリより 2003年12月 刊発売
2008年3月30日 Profile : the Letters
皆様の2004年が、更に輝かしい御発展の年となります樣、心からお祈り申し上げます。
このお知らせが皆様のお手元に届くのは、年が改まってからだと思いますが、書き綴って居りますのは、パリでこの冬初めて氷点下を記録した12月中旬です。窓の外は、今頃としては珍しく晴れわたり、黒く長い影を路上に引きずって居ります。シャンゼリゼ通りのクリスマス・イルミネーションも点灯し始めました。白色電球だけを無数に鏤めた、シンプルでゴージャスな光の演出は、何十回見ても新鮮で、フランス人の照明に対するセンスの良さには、毎年の事乍ら、大いに感心させられます。
1月から2月にかけてのコンサートのお知らせを同封させて戴きます。チェコを代表するロマン派と近代の作曲家2人や、武満徹とフランスの色彩といったコントラスト溢れるプログラムを、ぜひ、お楽しみ戴きたく存じます。
尚、2004年のバンコク交響楽団とのスケジュールは、次の通りです。
4月21日 バンコク
- ベートーヴェン 「エグモント」序曲
- シューマン ピアノ協奏曲
- チャイコフスキー 交響曲 No.4
11月4日 バンコク
11月6日 サラブリ
11月7日 サラブリ
- ベルリオーズ 「ベアトリスとベネディクト」序曲
- ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
- プロコフィエフ 「ロメオとジュリエット」抜粋
ご興味がおありの方は、Yazaki et ses amis まで御一報下さい。
今後共、皆様方からの御高評を賜わりたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
パリにて、矢崎彦太郎