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さわやかな夏のインドネシアより 2007年9月 発売

Profile : the Letters

皆様、お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

ジャカルタのヌサンタラ交響楽団とのコンサートのために、インドネシアに居ります。東京の気が狂いそうに異常な猛暑と比べると、インドネシアは涼しい。心地良い風があって、以外と湿度も低く、常識的な夏の気候です。ジャカルタは、かろうじて南半球に入りますが、赤道のほぼ真下(南緯7°位)ですから、日本よりも暑いだろうと覚悟して来たのですが、まるで逆でした。
ジャカルタの本番の翌日には、ジョグジャカルタへ移動して、2回目のコンサートを昨日行いました。ジョグジャカルタは、京都みたいに古い都で、文化程度も高く、インドネシア全体の大学の半数以上に当る53校がこの地に集中しています。町の東西には、9世紀に建立された、ヒンズー教のプランバナンと仏教のポロブドゥールという東南アジア有数の寺院遺跡があり、市内にはイスラム教になってからスルタンが居住している王宮も残っていて、インドネシアの歴史・宗教の変遷を体感出来ます。以前、観光で訪れた事はありますが、音楽会を催すのは初めてでした。オーケストラにとって、同じプログラムで数回の本番を持つのは大変勉強になり、地方都市の音楽文化を高め、オケ自体の宣伝にもなるので、2年前音楽監督に就任して以来提唱し続けていた事が、やっと実現された訳です。幸い、満員の会場の熱気の為か、オーケストラも現在持てる力をフルに発揮して、ガムラン音楽、バリ・ダンスと協演した「ジャンガラン」、長明康郎さんと私の家内がソロを受け持ったブラームスの二重協奏曲、チャイコフスキーの「悲愴」の3曲を力強く歌い上げ、大好評で、今後も地方公演にも力を入れて計画する事に決まり、ホッと致しました。

インドネシアの後は、東京に4日間滞在してから、フランスに戻って、アヴィニヨン管弦楽団と2回コンサートを致します。その後、9月26日には、バンコクで、日・タイ修好120周年記念式典コンサートを振ってから、又、1週間程日本に参りますので、9月、10月のお知らせを同封させて戴きます。

今後共、どうぞよろしくお願い致します。

ジョグジャカルタにて、矢崎彦太郎

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