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ミュゲの香りに包まれて 2014年4月 発売

Profile : the Letters

皆様、お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

日本、タイ、日本と廻り、1ヶ月ぶりで戻ったフランスは春たけなわ。フランスの春は水仙、タンポポ、ミモザ等の黄色がシンボル・カラー、最後に登場する真打が colza と呼ばれる菜の花です。シャルル・ド・ゴール空港の周りにも、黄色いタピスリーがあちらこちらに敷き詰められているのが上空から見受けられました。

3年続いて大変好評だった九州・鳥栖の「ラ・フォルジュネ」が今年は開催されない事になりました。サッカーチームとは違った鳥栖の一面を紹介出来て、長崎や鹿児島からもクラシック・ファンが駆けつけて下さり、盛況だったとしか思えませんが、我々演奏者の与かり知らぬところでは、利潤の追求といった単純明快なビジネスの鉄則にそぐわなかったのかも知れません。

アマチュア・オーケストラとのプログラムは、原則的にオーケストラ側からの希望を最優先にしています。同封いたしましたお知らせの曲目も、若いメンバー達が選んだもので、プロのオーケストラでもなかなか組めない斬新でフランスのエスプリを効果的に表現していると感心致しました。偏った先入観を持たない年齢層と音楽の素晴らしさを追求するのは興味の尽きない事で、黄色い泉の国にランディングするまで、今暫くは続ける所存です。

毎年5月1日はご婦人に muguet (すずらん)の白い花を贈るのがフランスの慣わしですが、今年は暖冬だった為か、もう街角に出回っています。「6日の菖蒲・10日の菊」ならぬ「4に陽の菖蒲・8日の菊」といったところです。

パリにて、2014年4月

矢崎 彦太郎

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