秋の夜半に 2014年9月 刊発売
2014年9月21日 Profile : the Letters
皆様、お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?
漸く秋の気配が漂い、夜には虫の声が聞かれるようになりました。万葉や平安の昔から愛でられ、源氏物語の巻名にもなった鈴虫をはじめマツムシやコオロギなど秋の虫も、夏の蝉と同じく、パリでは耳にする事が出来ない秋の風物詩です。繊細な季節感は日本文化の根源の一つで、他国にあまり例を見ない独特なものですから、アイデンティティーとして、その感性を大切にしたいと思います。
今回は私だけでなく、家内の篤子が友人達と信州で開く室内楽コンサートの御案内も同封させて戴きます。高原の凜とした大気に響くブラームスの音律をお楽しみ戴けましたら幸甚に存じます。(http://www.ses-amis.net/cms/news/924)
今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます。
東京にて、2014年9月
矢崎 彦太郎